昇格試験のケーススタディのコツを5分で習得

主任、係長クラスの中堅社員の昇進・昇格試験でよく出題されるケーススタディの攻略方法について、民間企業で2年以上の管理職経験を持つ私のメソッドをご紹介します。お役に立てれば幸いです。試験結果等を保証するものではございませんので、ご了承ください。

このページの文字数は約2,300字です(広告は無視して)。平均的な日本人は 4分36秒で読めます

ケーススタディの内容と採点基準

ケーススタディでは、とある職場のゴタゴタが紹介され、その部門のリーダーはどうするべきか、1,000字程度で記述させられ、リーダーとしての能力を格付けされます。例えば、

高い品質で世間から注目されている企業の品質管理部門で、品質クレームが起きていたり、部下が言う通りに動いてくれなかったり、新人のモチベーションが低下していたりの状況で、その部門のリーダーはどうしたらいいですか?

のような感じです。

当然、AIが採点するのではなく、受験者全員の解答を2人以上のプロが採点します。採点者どうしは、採点基準を決めているはずなので、私たちはその採点基準を意識して解答しなければなりません。一般的な基準は次の3つです。

基準1. 問題把握力

 現状とあるべき姿のギャップを記述すれば、加点されます。

基準2. 対策立案力

 合理的に具体的な対策を立案していれば、加点されます。

基準3. 役割理解力

 主導権を持って、連携して、育成の配慮があれば、加点されます。

基準1. 問題把握力アップのためのテンプレート

問題とは、「現状とあるべき姿のギャップ」です(解説はこちら)。だから、次のように記述して下さい。

_________ということから、_________であるべきだが、そうではなかった。

ただの夢や理想論にならないように、あるべき姿の根拠を示すために、「__________ということから」が必要です。次のように、ダメな例をイメージしてから、盛っていく方法が有効です。

ダメな例と改善例 ( 1 )

ダメな例は、「品質クレームを出すべきではないが、出してしまった。」で、改善すると、
「高い品質で世間から注目されていることから、品質を維持できるようにマニュアルを作成して徹底するべきだったが、日常的に現場を把握しておらず、徹底が十分ではなかった。」となります。

ダメな例と改善例 ( 2 )

ダメな例は、「部下のAさんがやるべきだが、やっていなかった。」で、改善すると、
「部下のAさんは経験が浅いことが想定されることから、その業務をサポートして指導するべきだったが、目標設定も進捗確認もしていなかった。」となります。

ダメな例と改善例 ( 3 )

ダメな例は、「利益を上げるべきだが、上がらなかった。」で、改善すると、
「赤字が続いていて、事業継続が困難な状況に陥っており、早急に赤字を解消する必要があることから、当部門では製造コストを改善するべきだが、製造コストの現状分析すらしていなかった。」となります。

基準2. 対策立案力アップのためのポイント

状況を想像して、具体的に実行計画を立案して下さい。「頑張れ!と言って励ます」は、おそらく加点にならないので、具体的に何をするべきか考えましょう。例えば、

1週間後にクレーム再発防止策を関連部門へ提案し、承認を得るために、まず、部下のAさんに趣旨と過去の類似の事例を伝え、草案を2日後までに作成するように指示する。Aさんと対話しながら、その草案を仕上げ、上司の承認を得る。事前に、再発防止策の案を関係者に打診し、会議の日時を設定しておく。

のように、誰がいつ何をどうするのかを想像して記述して下さい。

基準3. 役割理解力は、主導・連携・育成で構成

3-1. 主導する

リーダーは業務の重要性をメンバーに発信しなければなりません。組織の一体感を高めるために必要です。おそらく冒頭に、

この部門は、主力製品Xの品質を管理していて、業界一の品質の高さを誇っている。

のように、前提が書いてあると思います。この文は出題者が張った伏線です。絶対に回収して下さい。例えば、

当社の事業に大きく貢献している製品Xの品質が崩れれば、事業継続だけでなく、業界・世間への影響も想定されるほど、この品質管理業務は重要である。その重要性をメンバーに周知する。

のように記述して下さい。

3-2. 連携する

設問に、上司や他部門のメンバーが登場していなくても、必要なら、常識の範囲で登場させても問題ありません。むしろ積極的に、上司に相談するべき内容を考えて記述した方がいいでしょう。例えば、

納期が最悪どれくらい遅れそうか見積もり、その可能性をお客様へ伝えるべきであり、営業部門等の他部門へ連絡する旨を、上司に相談する。

のように、上司や他部門を積極的に巻き込んで下さい。

3-3. 育成する

対策立案で、部下に指示を出す際、その業務を経験することで、その部下がどのように貢献し成長するのか、期待を込めて伝えるようにして下さい。例えば、

今回のクレームは先輩たち誰もが想定していなかった。Aさんがその原因を究明し、対策を立案することができれば、Aさんは、この事業に大きく貢献できる。将来、安心して品質管理業務を任せられる。

のように伝えておけば、Aさんのモチベーションが下がることは、おそらくないでしょう。

あと、ケーススタディ試験に加えて、適性検査として、JMAT や NMAT を実施されることもあります。こちらの問題集をどれか一つでもやっておくことを強くお薦めします。

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2件のコメント

  1. 拝見させて頂きました。
    昇格試験のケーススタディ(とある職場のゴタゴタが紹介され、その部門のリーダーはどうするべきか)の例題、解題を繰り返したいのですが、どの講座が適してますでしょうか⁇

    1. 洋介様、コメントありがとうございます。
      私は直近2年ほど、キャリアクリエイツ社のLDノートを購読しています。LDは、Leadership Development の略で、リーダーシップとキャリア形成のためのケーススタディが毎月2ケース紹介・解説されていて、参考にしています。ホームページから無料の見本を申し込むことができるようなので、ご検討してみて下さい。

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